特別セッション

Ⅰ.製品価値を高める精密成形技術
~表面加飾・微細転写・マイクロナノ・異種接合技 術などの新たな加工技術~

セッションオーガナイザー及び内容

 

<後藤喜一(山形工技セ),芦野正巳(山形カシオ),田中義照(世紀),小林伊智郎(トーノ精密),二瓶幸冶(東北リズム),澤村一実(IMUZAK),村上総一郎(岩手工技セ)>

精密成形技術は,超精密機械加工やMEMS プロセスによる機能性を持つマイクロナノ構造の形成やその構造を成形品に賦与する転写技術のほか,昨今では電子部品の小型化高密度化に向けた成形品上の回路形成や軽量化に向けた異種材料一体成形も進められています.本セッションでは,マイクロナノ構造を作り込む金型加工,微細転写を可能にする成形技術,精密成形品の機能性能のほか,マイクロナノ構造を利用した異種接着技術や異種接合の界面レベルの解析,回路パターン作製などの広範囲な精密成形技術に係わる研究の現状と今後の展望について議論する場を提供します.

Ⅱ.繊維が拓く最先端複合材料

<工藤素(秋田産技セ),長井聡(三菱エンジニアリングプラスチックス),三浦聖仁(やまびこ),西岡昭博(山形大学),伊藤一志(秋田県立大学)>

プラスチック系複合材料は,様々なフィラーや繊維を充填することにより機能性が付与された高機能性プラスチック材料です.特に,昨今ではセルロースナノファイバー等のバイオマスフィラーによる環境対応技術や炭素繊維による軽量,強度,剛性に優れた材料の開発も進められ高い注目を集めています.本セッションでは,ナノフィラー,短繊維,長繊維,不連続繊維,連続繊維などを強化材とした各種繊維の分散・混練技術,成形加工技術および成形体として得られる軽量部材,構造部材の応用技術などの広範囲な複合材料に係わる研究の現状と今後の展望について議論する場を提供します.

Ⅲ.超臨界流体利用技術・発泡成形

 

<佐藤善之(東北大学),杉本昌隆(山形大学),早坂宜晃(加美電子工業),野辺理恵(秋田産技セ)>

プラスチック成形加工に超臨界流体を利用する技 術が発泡成形を中心に注目を集めて既に20年近く経過しております.一時の爆発的なブームは過ぎ去ったものの,現在でも射出発泡や環境適合塗装な着実に進化し続けております.今回2005年仙台でのシンポジア以来となる超臨界流体関連の特別セッションを開催し,超臨界流体にこだわらず発泡成形を含め幅広く基礎と応用の観点から,最新の超臨界流体利用技術・発泡成形について深く議論する場を提供したいと考えております.

Ⅳ.正しく計って正しく使うリサイクル技術

 

<飯田敬子(青森産技セ),鈴木浩子(セーコン), 我妻智勝(相田商会),山田理恵(東北電子産業)>

正しくリサイクルするには,その劣化状態,添加剤の量などを正確に測り評価することが必要となります.また,リサイクルした材料・製品の物性低下が起きないよう各種添加剤の効果的な配合が必要となります.本セッションでは,樹脂材料のリサイクルのみならず,リサイクル強化繊維の活用方法などに関する議論の場を提供します.

Ⅴ.地域ものづくり企業からの技術発信

 

<菊地時雄(福島ハイテク),佐藤宗樹(ホクシン エレクトロニクス),飯田敬子(青森産技セ),工藤 素・野辺理恵(秋田産技セ),村上総一郎(岩手工 技セ),後藤喜一(山形工技セ),推野敦子・佐藤勲征(宮城産技セ)>

北海道・東北地域では,プラスチックの成形加工に携わる産学官の交流(べにばなコンファランス)を昭和62年から開催しています.本セッションでは,この地域のプラスチック成形加工に関する企業から,最新の技術・製品などの紹介を行い,幅広い議論の場を提供します.