■特別セッションⅠ「セルロースナノファイバーを使いこなすためには」
伊藤弘和(産業技術総合研究所),合田公一(山口大学),青木憲治(静岡大学),
山本顕弘(モリマシナリー),大峠慎二(トクラス)
セルロースナノファイバー(CNF)は,素材が有するポテンシャルから多くの産業界で注目され,研究開発も盛んに行われています.
実際に,ボールペン,紙おむつ等で実用化していますが,当初期待されていたレベルの普及には至っていません.
これは,開発期間,コストあるいは機能だけの問題ではなく,使用するためのアプローチが難しい素材である点が挙げられます.
本セッションでは、「CNFを使いこなす」をキーワードに,川上,川下の技術者を交え,これからのCNF利用に関して幅広い論議をする場を提供します.
■特別セッションⅡ「光とプラスチック成形加工」
居波渉(静岡大学),坪井昭彦(光産業創成大学院大学),宮本昌浩(浜松ホトニクス),
中野雅晴(静岡県工業技術研究所)
光技術の発展により,非常に高いエネルギー密度のレーザーが開発されてきました.
これにより,レーザーを用いた加工技術も発展し,光ならではの特徴を生かした加工法が開発され,様々な産業で用いられています.
光造形,切断,接合,クラッディング,表面改質,難加工材の加工など様々な加工に応用されており,今後もその応用範囲は広がると思われます.
本セッションでは,光を用いたプラスチック成形加工やその周辺技術に焦点を当て,
その現状と今後の展望について深く議論する場を提供したいと考えております.
■特別セッションⅢ「未来を切り開くCutting-edgeな複合材料技術」
仲井朝美(岐阜大学),大谷章夫(京都工芸繊維大学),西田政弘(名古屋工業大学),
小林正俊(本田技術研究所)
繊維強化複合材料(FRP)は強化繊維やその形態,および樹脂の種類により多種多様なものがありますが,
その中でもより高い繊維含有率かつより長い繊維で強化した,高性能を有するFRPをいかに活用していくかに近年注目が集まっています.
強化形態,樹脂,成形の観点で様々な開発が行われる中,依然として高性能な複合材料のマスプロダクトへの適用が成されていないのが現状です.
本セッションでは,「未来を切り開くCutting-edgeな複合材料技術」をキーワードに,先端複合材料に関して幅広い論議をする場を提供します.
■特別セッションⅣ「先端デジタル技術による設計・成形支援」
高原忠良(富士テクニカルリサーチ/埼玉工業大学),一ノ瀬規世(JSOL)
AIやIoTは,言葉が先行し具体的な活用や成果が今一つ不透明な状況にありますが,画期的な成果,あるいは重大な影響が想定されます.
そこで本特別セッションとして,関連する先端デジタル技術全般の報告,提案,討議の場を提供することといたしました.
他分野におけるAI,IoT,あるいはMaterial Informaticsなどの活用事例なども参考にしながら,
成形加工に展開するためのセンシング技術・デジタル計測技術,さらには,CAE技術をも包含した広いテーマで討議の場となることを期待しています.
みなさまを,成形品やその工程の設計・解析・加工の支援のための先端デジタル技術の討議の場へお誘いいたします.