■特別セッションⅠ「ナノセルロース・ナノカーボンを複合化する成形加工の新展開」
木原伸一(広島大),植松英之(福井大),室賀駿(産総研),仙波健(京都市産技研),青木憲治(静岡大),立石純一郎(アシックス)
ナノセルロース・ナノカーボンに代表されるナノ材料は,プラスチックを高機能化し,新たな製品展開を創り出すポテンシャル材料です。そのポテンシャルをうまく引き出す成形加工が望まれていますが,ナノ化に由来する強い相互作用と異方性のため,まだまだ手探りの状況が続いています。
本セッションでは,紐状のナノ材料の特性を生かした製品開発の試みやアカデミアの視点の双方向から活発に議論する場を提供し,新展開に向けた流れを考えたいと思います。
■特別セッションⅡ「高分子成形加工プロセスにおける流動現象」
太田光浩(徳島大),岩田修一(名古屋工大),島田直樹(住友化学)
高分子流れにおける流動状態や複雑なミクロ構造を把握し制御することは,高分子成形加工プロセスの生産効率や最終製品の品質向上に非常に重要です。高分子流体の流動では,複雑特性の時空間変化と流動場の形成が密接に結びついており,流動場における局所複雑特性の時間発展・変化過程を把握することが重要になります。しかし,これらの把握は非常に難しく,高分子流体の流動現象には,解決・解明するべき課題が数多く残っています。
本セッションでは,複雑特性を有する流体や高粘性流体の流動に関する最新研究について深く議論する場を提供します。
■特別セッションⅢ「環境負荷提言を目指すリサイクル技術と環境調和材料」
南川慶二(徳島大),中野涼子(福岡大),榎本和城(名城大),福嶋容子(シャープ)
近年、外食産業におけるストロー廃止がきっかけとなり,プラスチック廃棄物による環境汚染が急速に注目されるようになりました。ぷらすっ地区製品の製造・使用・廃棄に伴う環境負荷を低減するためには,資源・エネルギー消費の削減,バイオマス等を活用した環境調和材料の開発,多岐にわたる分野での様々な取り組みが必要です。
本セッションでは,低環境負荷材料やリサイクル技術などを中心に,循環型社会を志向する最新技術について,幅広い幅広い分野の参加者が議論する場を提供します。
■特別セッションⅣ「ものづくりを支える地域企業の底力」
正木孝二(徳島県立工技セ),日笠茂樹(岡山県工技セ),鶴田望(高知県工技セ)
瀬戸内地域から九州北部地域は,鉄鋼,機械,造船,自動車,電子機器などの多様な産業が集積しています。また,四国内でも,素材開発を行うグローバル化学メーカーも多く立地しております。
本セッションでは,この地域のプラスチック成形加工に関わる企業及び素材開発に関連する企業から,「ものづくりを支える底力」をキーワードに情報発信し,幅広い議論の場を提供します。
なお,このセッションはポスターセッションとして開催されます。発表申込の際にはご注意願います。